東京大学理学部地理学教室のホームページ

過去のLOICZ関連の日本での仕事を検索していたら、1995当時の東京大学理学部地理学教室ホームページにヒットしました。14年前のホームページがまだあるなんて。。。
その頃には私の二人の指導教官だったおひとり、米倉伸之先生がご健在で、
Yonekura, N. (1995): A report of Japanese recent activities related to IGBP-LOICZ Project to the Second LOICZ Open Science Meeting, 1995. 4p.
というLOICZに関する報告を書かれていました。これがヒットしたのでした。14年経って、不肖の弟子だった私がそのLOICZのSSCになってるなんて、米倉先生には草葉の陰からどうごらんになっておられるやら。

ホームページ見ていると、やっぱりすごいところだったんだなぁ、地理学教室って。。としみじみ思います。たとえば「博士論文リスト(新制大学院)」には1959年以降のD論タイトルが書かれていますが、

1961年度:堀内清司 A limnological study on the thermal stratification of the lakes in Japan
1962年度:鈴木秀夫 Klassifikation der Klimaten in der Gegenwart und der letzten Eiszeit von Japan
1963年度:町田 洋 日本における山地の侵蝕過程に関する地形学的研究

なんか、この頃のD論って、スケールが違いますね。

下って1972年度は3名が一度に学位論文提出。

野上道男 Andes地帯の氷河と気候変化
岡田篤正 中央構造線の第四紀断層運動−とくに四国を中心として−
大野盛雄 ペルシャ農村に関する地理学的研究

小さい教室でしたから、たぶんスタッフ全員がこれら3本を査読したのでしょうね。

1996年度の下記5名でリストは終わっています。

中新田育子 中部山岳におけるハイマツ帯の維持機構と成帯構造
阿部 一 視覚世界としての環境と人間の相互関係からみた文化の基層的な構造
隈元 崇 Long-term conditional seismic hazard of Quaternary active faults in Japan
谷内 達 オーストラリア天然資源基盤と都市システム
中俣 均 琉球諸島における集落の空間構成原理に関する地理学的研究

まるで自然環境学専攻陸域のような多様さですね。