手賀沼のハス帯は水質にどのような影響を与えているのか、最近、岸側ではだんだん花つきが悪くなっていると言われているのは本当か、といった調査のお手伝いをしています。水質については専門ですので、こういうメカニズムなので、これをこう測れば、こうかああかを判定できますと具体的にご提案できますが、花付きについてはどうやって検討すればいいのか考えあぐねていました。前の調査で、岸よりの方が沖合に近いハスよりも、明らかに立ち葉が多くありました。ということは、花の数は同じでも、岸では葉に隠れているだけかもしれません。だとしたら刈り取って花数を数えても人が抱く印象とは異なった比較になります。
ここでふと、7月4日にご紹介した自然環境学実習での「緑視率」を思い出しました。そうか、岸から目線で撮った写真と、船で沖合から撮った写真で、人の目に触れるハスの花の数を数えて比べればいいんだ!
M1のK君は河床の樹林化調査に実習で習った樹高の測定を応用しますし、水環境の仕事って、本当にいろんなことが試せて楽しいです。