プロに学ぶ脳活用法

2009/10/20放送のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」は「プロに学べ!脳活用法スペシャル」でした。

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脳の中には、およそ1千億個の神経細胞があり、それらがつながってネットワークを作っている。このネットワークを通じて、神経細胞から神経細胞へ信号が伝わるのが、脳の活動だ。年齢を重ねると、神経細胞の死滅や使われなくなったネットワークが縮小・消滅して、脳は少しずつ萎縮(いしゅく)していくと考えられる。
だが、神経細胞同士のネットワークは、一旦働きが弱まっても、使うことによって脳が活性化し、再び強化される可能性がある。また、脳の使い方次第で、老化そのものを遅らせることも可能だと考えられている。

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手術前の私の脳は、S先生曰く、「70歳並に脳が縮んだ状態」でした。ですので脳脊髄液減少症は、体がその年齢のままで、脳だけが急速に加齢していく病気と考えてよいのかもしれません。ならば、脳を活性化し、ニューラルネットワークを再び強化することで症状が緩和されるかもしれません。そういう観点からこの番組を見てました。

・適度に体を動かす
・指を動かす
・細々したことを人任せにしない

これらが同時にできるのは家事なんだそうです。私はこれまで、幸か不幸か、どんなにしんどくても家事はせざるを得ない状況だったのが、本当ならもっと悪化していたのを防いでくれたのかもしれません。手術後、自分なりに考えたリハビリとして、ウォーキング、ジョギングとかなり頑張って体を動かすようにしたことと、全然弾けなくても毎日5分はピアノを弾くようにしたことも、やはりこれでよかったんだと思いました。

・新しいことにチャレンジする
・おしゃべりをする(目と目を合わすとさらによい)
・外見を気にする
・好きなことをとことん楽しむ

番組では、これらを行うと扁桃体から海馬に刺激が伝わり、海馬が活性化することで記憶が強化されると説明していました。

S先生によると、当時の私の脳は扁桃体が少し変形していました。記憶喪失はその為かもしれません。もともと外見は全然気にせず、大学に移ってからは忙しくて園芸も古武道もできないでいますが、病気の治療だと思って、仕事を多少スローダウンしてでも趣味を楽しむ時間を作る方が、長期的にはよい仕事につながるのかもしれないと思いました。