自然環境学専攻陸域コースに「自然環境循環学分野」が開設されました。国立環境研究所の鑪迫典久先生と滝上英孝先生を教授にお招きし、副指導教員として私が柏での勉学をサポートする体制で臨みます。今年度からさっそく、博士1年1名、修士1年1名のご指導をお願いします(専攻のホームページはまだ更新されていませんが、環境系全体の入試案内書には案内がでています)。
陸水研では窒素やリンなどの食物連鎖などで自然に循環する物質の研究を通じて、都市圏にある手賀沼の水質問題をはじめ、水環境問題の解決を目指した研究を行ってきました。しかし公害列島時代の重金属汚染、近年顕在化した環境ホルモン問題など、自然の循環だけでは解決できない問題が様々な局面で深刻化しています。
そこで排水中の化学物質研究を専門にされている鑪迫先生と、廃棄物の化学物質研究を専門にされている滝上先生にサポートしていただき、人工物質が自然環境に与える影響についても陸域コースでカバーできるようにしました。都市化、メガシティ化が世界的に進む今日において、この方面の研究は人類共通の問題解決に資することになると思います。
自然環境循環学分野や陸水研への進学を希望している方向けにの、今年の入試説明会は下記のリンクにあります。
http://www.k.u-tokyo.ac.jp/exam/201105env-orientation.html
東京大学本郷キャンパスと柏キャンパスの説明会には、鑪迫先生・滝上先生とも参加される予定です。