「生物応答を利用した排水管理手法の活用」意見募集

環境省では「生物応答を利用した排水管理手法の活用について」(生物応答を利用した水環境管理手法に関する検討会報告書)に対する意見を募集しています。
https://www.env.go.jp/press/101686.html
現代においては、年間万単位で新規化合物が合成され、製造・使用の過程でそれらが水域に出て行きます。このような状況で、規制値を決めるために個々の物質の毒性を試験するだけでも大変な労力を要する上に、それらが複合したときの影響を調べることはほぼ不可能です。
このような状況から、「生物応答を利用した排水管理手法」では個々の物質の濃度で規制するのではなく、排水に対する生物の応答を利用して規制することを目指しています。
報告書本文と参考資料は下記からダウンロードできます。
報告書(PDF334KB)
参考資料(PDF3.7MB)
なお参考資料巻末にありますように、この手法を検討する委員会の事務局は自然環境学専攻自然環境循環学講座の鑪迫(たたらざこ)先生が担当されました。「生物応答を利用した排水管理手法」について、鑪迫先生が一般向けに分かりやすく説明されたインタビューは下記からダウンロードできます。
バイオアッセイによって環境をはかる− 持続可能な生態系を目指して(環境儀 NO.38, PDF5.7MB)
不肖ながら私も、生物応答を利用した水環境管理手法の制度・運用分科会委員を務めました。