パフォーマンスでしかない自然再生事業

昨日の記事で、霞ヶ浦には科学的根拠もなく自然再生活動をしていると称する団体がいることを書いたところ、山口県の事情を紹介してくださった方から再度メールをいただきました。

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そういう団体は霞ヶ浦だけではなく、根は非常に深い所にある。
例えばヨシ植栽のキャンペーン。抽水植物とならず単なる陸上植物として繁茂しているのみであるのに、水中の栄養塩の除去だの魚類の産卵床だの、地元大学の研究者がプロパガンダの音頭採りをしている。
環境省の自然再生の補助金の受け皿目当てに造った○○○というNPOでは、玄関にヒメダカとオオカナダモを入れた水槽を展示している。私が自然再生の趣旨に反するのではないかと注意しても注意された理由が理解できないでいる。
環境とか科学とか言う美名の下に、科学的根拠もない事業を単なる流行に乗ったプロパガンダとパフォーマンスとして先導している人が、どこにでもいるように思えてならない。

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確かに根が深い部分があるのですが、科学者として私にできることは、自然科学が積み上げてきた考え方で説明できる部分はきちんと説明し、未解明な部分は実験や調査によって検討することだと思っています。