野菜が最初に出荷停止になった地域のそばに住んでいるので、庭でとれたブルーベリーやキュウリは、よく水洗いした後に1時間くらい水につけてから使うようになりました。セシウムやストロンチウムは半減期が長いので、娘がこの家から出て行くまでは続けるんだろうなぁと思います。
産総研第7事業所では、廊下は全消灯、部屋も3分の1以上消灯、クリーンルームや恒温室は輪番使用にした上で、実験はなるべく地質標本館を閉館にする月・火曜に行うようにとの指示が来ています。
週末に行った松江は、3.11以前とほとんど変わっていませんでした。西日本の方々がつくばの状況を想像できないように、私は津波の直接被害を受けた、原発で避難を余儀なくされた被災地での苦労はほとんど分かっていないと思います。
実態が分からないことに対して思い込みで何かしても仕方ないので、実態が分かっていることについて、今後にいかせることをしていこうと改めて思います。
たとえば、貞観地震の存在を指摘していた地学の研究者と行政の、地震リスクに対する考え方の差をどう埋めるか。埋立による拡大やダムによる水の供給で成り立つメガシティの今後の在り方。これらについて世界各国の研究者とも議論を深めた上で関連者に的確に伝え、こんな惨状が世界の大都市で起こらないことにつながれば。