公開シンポジウム「指定湖沼が直面する諸問題 −湖はどうあるべきか」

日本陸水学会第76回松江大会が2011年9月22日(木)〜9月25日(日)、島根大学で開催されます。県庁のすぐ近くにこんな大きな湖が広がっているのは、大津と松江くらいだと思います。水の都・松江に是非お越し下さい。
プログラムは下記リンクにあります。
http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/jslim76/program.pdf
今年は1985年指定5湖沼が第6期水質保全計画を作成予定ということで、指定湖沼が直面している問題を紹介いただくシンポジウムを企画しました。24日(土)9〜12時半です。公開なので、会員以外の方もご参加になれます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
公開シンポジウム「指定湖沼が直面する諸問題 −湖はどうあるべきか」
コンビーナー:神谷宏・山室真澄
開催趣旨:
湖沼水質保全特別措置法1984年に制定されて4半世紀以上が経ち、1985年指定の5湖沼は本年度第6期水質保全計画(1期5年)を作成予定である。これまでも保全計画に基づき様々な施策が成されてきたが、栄養塩濃度が低下した指定湖沼はあるものの、環境基準(COD75%値)を達成した指定湖沼はない。一方で過去25年の間に各湖沼には生態系も含め様々な変化が見られ、流入負荷を減らせばCOD濃度が低下するという当初想定したシナリオとは必ずしも一致しない現象が報告されている。我々研究者は科学的知見に基づき、各湖沼の水質保全のために行政に対して積極的に助言・提言すべき段階にあるのではないだろうか?そこで代表的な指定湖沼が現在どのような状況にあるのか、どのような問題を抱えているのかを地元の研究者から紹介いただくことによって、湖沼計画をどう考えるかの方向を見いだしたい。

講演1:諏訪湖における水質の変遷と現状
    *宮原裕一(信州大学)、沖野外輝夫(諏訪湖クラブ)

講演2:霞ヶ浦流域での面源負荷の考え方
    黒田久雄(茨城大学農学部

講演3:琵琶湖水質の長期トレンドと水質保全対策の今後の課題
    大久保卓也(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター)

講演4:宍道湖における水質の特徴的な変化
    神谷 宏(島根県保健環境科学研究所)

講演5:中海の水環境の変化と今後の課題
    *石飛 裕(自然と人間環境研究機構)、神谷 宏(島根県保健環境科学研究所)

総合討論およびCOD問題に関するコメント
コメンテーター:今井章雄(国立環境研究所)