CEEPのニュースレターで“The future distribution and production of global phosphate rock reserves”という論文が紹介されていました。
リン資源の枯渇は数年前から日本の一般誌でも紹介されるようになりましたが、資源的にとても偏っていることは、地学では常識でした。中でもモロッコへの集中が激しく、この論文では、2050年までには世界のリン需要の40%が、2100年までには80%がモロッコ産になると見積もっていました。
リンは農業に欠かせない元素ですから、即ち、世界の食料需給の大部分が一国の資源に依存することになるわけです。
安全、かつ費やすエネルギーがミニマムですむリサイクル技術の開発が、鍵になると思います。