交通事故で家族を亡くした子どもの支援のためのパンフレット

これまで、日本では交通事故で家族を亡くした子弟に対して、保護者や学校の先生、クラブ活動の顧問など周囲に居る人たちがどのようなこと対応をし、どのようなことに配慮したら良いのかについてなかなか簡単には情報が得られませんでした。

内閣府の交通事故被害者サポート事業の一環で、昨年度、ウェブアンケート調査が行われました。対象は、子どものころに交通事故で父母やきょうだいを亡くした、今は成人している人たちで、当初はあまり多くの回答が寄せられないのでは?と関係者は心配していたのですが、終わってみれば有効回答数499もの貴重な回答・意見が寄せられました。それをもとに、子どもを支援する人に読んでいただきたいパンフレットが作られました。

内容としては、
親・きょうだいを亡くした子どもには、
・どのような反応(気持ちの反応、身体の反応、行動面の変化)が見られるか。
・事故直後、数週間後、数ヵ月後などの時期に応じてどのような配慮をしたら良いか。
・子どもが不快と感じる対応は何か。
・家族が亡くなったことを説明する際のポイント
・その他支援情報、支援機関に関する情報
などが、盛り込まれております。

また、一例として、「大人たちは、故人の話はあからさまに避けるので寂しかったが、友人たちが(亡くなった兄の)思い出話をしてくれたことが良かった」など、調査の際に寄せられた生の声も、ほんの一部ですが掲載されており、参考になるかと思います。

身近に交通事故で親やきょうだいを亡くした子どもがいる方には、ぜひ読んで欲しいパンフレットです。
  ↓
■パンフレット『交通事故で家族を亡くした子どもの支援のために』
発行:内閣府政策統括官(共生社会政策担当)交通安全対策担当
http://www8.cao.go.jp/koutu/sien/h23pamphlet/index_pdf.html
からテーマごとにパンフレットをダウンロードできます。

(かな・ちかメールNo​.184より抜粋)