脳脊髄液減少症で英語脳がやられてから、リハビリにScienceやNature、後にはBBCの文系のPodcastをWalkmanにいれて聞いてきました。事故前には音楽しか聴いていなかったのに、比率にすれば英語9:音楽1くらい、英語ばかり聞いてきました。
おかげでLOICZのSSCを務めている間、彼らが何を言っているかは理解できるようになりました。たぶん、どうやって効果的な発言をするかに重きを置くよう教育されてきた他の委員以上に、それぞれの発言が何を言いたいのか、一番一生懸命聞いていました。しかしながら、話すことができない。
幸いなことに、当時のChairのAさんは、意見が錯綜して収拾がつかなかったら「How do you think, Masumi?」とふってきたり、他の委員が曖昧な情報で発言したりしていたら私に発言させて「Whatever Masumi says so, it is so.」とか言って使っていて、おかげで何とか委員を務めて卒業しました。
まあしかし、こういったWinWinの関係は他では望めないわけで、話せねばならない。
それでやったのは、日本語の後に英語が出てくるCDをWalkmanに入れて聞くこと。考えてみれば、子供の頃に英語を自学した最初の方式はこれでした。しかし、これだけでは話せるようにはなれない。次にやったのは、まず日本語が流れ、その後、簡単かつ最もネイティブが使う表現でどういうかが間隔を置いて英語で流れるCD(コーパス口頭英作文)。これの日本語を聞いたら思いつく英語を発声、間違っていたら二度目に正解通りに発声という行為を、通勤での徒歩・自転車区間に大声でやってました(傍から見たら結構いかれているように見えたかも)。この効果は2週間くらいで現れて、高校でアメリカに留学して、broken Englishでも何でも、ともかくspeak outしようというマインドになってきました。英語を話すとは、このマインドになるのが一番大切だと思います。
この路線の理系CDがあればよいのですが、いろいろ探したけど現時点では見つかりません。敢えてあげれば廣岡慶彦「理科系のための学会・留学英会話テクニック」でしょうか。CDの最後の方に少しだけ、日本語→英語のパートがあります。
Aさんと私は同い年です。お互い引退して暇になったら、今度は私がAさんを引き込んで、日本人のための「理工系のための話せる英語」を作るという企画もアリかもしれません。英語なんて、若い間にコツを掴めば、全然難しいものではないはずですから(私が苦労しているのは、ひとえに、50を過ぎたオバサンがやり直すからです。。)。

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