昨日は研究実験施設・環境安全教育研究会に行ってきました。この研究会ではかねてより大学を対象に学生の実験環境の安全確保に力をいれてきたのですが、大学に入る以前に問題があるのではということで、今回は小中高等学校を対象にした発表が多くありました。
中でも興味深かったのは、小学校の理科実験教育を教員に行ったという発表でした。
背景として、小学校は中学校と違い、たとえ文系出身の教員であっても理科を担当しなければならないことがあります。小学校の教員に「外部人材が必要」と回答される教科は、体育や音楽を断トツに引き離して理科でした。さらに、文系出身の教員は、高学年の理科を担当しても、実験や観察をほとんど行わない傾向があることが分かりました。
今回はそのような文系出身の小学校の教員を対象に、ガスバーナーのつけ方や、試験管の洗い方など、初歩の初歩をやってもらいました。驚くことに、みなさん、初めての経験とのことでした。やってみたら全く難しいことではないことから、参加者全員が、今後は積極的に実験を行いたいと回答されていました。
聞くところによると、小学校の教員採用試験ではピアノの実技試験があるそうです。であれば、ガスバーナーの着火試験くらい、「理科の実技試験」として取り入れてはどうかと思います。