そんな防潮堤を造ってしまったのがイタリアのベニスです(Mose projsectと呼ばれています)。
私がイタリアでの世界湖沼会議のChairを二つ返事で引き受けたのは、このMose projectの現場を視察したいと思ったからでした。20年近く前に諫早が問題になった頃も、オランダにある災害をもたらす高潮時のみ閉まる防潮堤を学会にかこつけて見学に行き、実地でなければ知り得ない情報を収穫しました(この見学に基づき、岩波の科学にコラムを書きました)。
12月にヨーロッパのラグーン関係の学会で招待講演をしたとき、このMose projectの関係者を見つけて、「今度イタリアに行ったら案内してください!」とお願いしてきました。招待講演って、こういう時にすごく役立ちます。参加者のほぼ全員が招待講演を聞いているので、私がどういう研究をしてきて、どういう関心を持っているか理解してくれていますから。
湖沼会議でのスケジュールが決まったので、その前に案内お願いできるか一昨日メールしたところ、昨日にはもう「OK」の返事を頂きました。「あなたのことはよく覚えています」と書かれていました。
今度の湖沼会議でもOpening lectureをすることになったので、この機会をいかして、特にアジアのラグーン関係者との面識を広げたいと思います。そのためにはimpressiveで分かりやすい講演をしなくっちゃ。