アサザとアオコに覆われた無残な八郎湖

今日の午後は八郎湖の見学会に参加しました。湖面はアオコで覆われていました。アサザを波から守るために作られた粗朶消波堤の残骸(=粗朶がゴミになって湖内に流出した跡)が見えます。

下の写真は船だまりです。船だまりにわざわざアサザを植えませんから、これは霞ヶ浦アサザが船だまりを旺盛に覆い尽くしつつあるように、勝手に流れて来て生えたのだと思われます。アサザはアオコを防ぐのではなく、富栄養化した湖沼でアオコとともに多様性の低い湖岸を作ってしまうことがわかります。

本日の水環境学会の講演で、私が予測した通りのことが起こっていました。まずいことに八郎湖では、アサザとともにヨシも植えていました。このままではほとんどの動物が入り込めない、極度に酸欠した湖底になってしまいます。

下のファイルは本日の講演内容です。某NPOの主張が荒唐無稽なたわごとであったことが分かると思います。八郎湖のアオコをこれ以上ひどくしたくないのでしたら、即刻アサザとヨシを駆除し、消波堤を撤去すべきでしょう。
水環境学会シンポジウム2016年9月.pdf 直