昨日、本日と応用生態工学会に出ていました。
昨日のポスター発表で、琵琶湖の水草視察でお世話になった、浜端悦治先生の学生さんが発表されていました。ご説明いただいたあと「浜端先生によろしくお伝えください。」と言ったら、先生は7月に癌で亡くなられたとのこと。晴天の霹靂でした。
「じゃあ、この仕事が先生の最後の論文になるから、必ず投稿してくださいね。」とお願いしました。引き継いでいただいた指導教員は水草の専門家ではないとのことですが、頑張って書きます!と答えていました。
そして今日の発表では、水道水源になっている湖沼のCODが高いと発ガン性の消毒副生物が発生し、その気相曝露が癌を含む深刻な健康影響を与えるとの指摘が2007年に国際誌で発表されたことを紹介し、「『アサザやヨシを植えて水質浄化』とのデタラメを義務教育で教えることは、CODを増加させて健康被害を増やすことにつながる。植えるにしても管理が必要。」と訴えました。
水環境問題を花鳥風月、対岸の火事的に見るような教育は、自らの寿命を縮める結果を招きかねないことを認識すべきだと思います。