スブタが生えてきました

環境棟屋上に設置したプラスチック容器に市販の土を入れ、島根県のシャジクモ繁茂地で取ってきた土を混ぜて水を張ったら、絶滅が危惧されているスブタが生えてきました。直径5〜8cmくらいでとても色が綺麗なので、アクアリウムにも使えそうです。

湿地を生息地にしていた水草の一部は、湿地が水田に変わっても生き延びることができました。しかし農業の近代化によって水路がコンクリート化し冬は完全に乾燥するといった環境変化に加え、除草剤使用によって多くの水草が絶滅危惧に追いやられました。アサザ霞ヶ浦のような波あたりが高い大湖沼ではなく、水路やため池といった波がない環境が主な生息場所でした。土をまいただけで水深5cmの容器で勝手に生えてくるスブタは、絶滅が危惧される水草保全するといはどういうことなのか語っているようです。

トチカガミアサザの対決の方は、アサザが劣勢ではありますが、まだ完全に駆逐されないまま来年に勝負を持ち越しそうです。