今回の水環境学会では、水草による水質悪化をテーマにした口頭発表が、少なくとも3つありました。有明湾に注ぐ河川でのヨシゴミ、猪苗代湖でのヒシやヨシを含む大型植物枯死体からのCODやリンの溶出、そして伊豆沼におけるハス枯死体による難分解性有機物の蓄積(年間490トン!)。
ヨシやアサザなどの水草も、枯れればアオコと変わらぬ有機汚濁であることによる弊害が、各地で深刻になってきたことの現れかもしれません。
もっとも「生態」と名が付く学会では、未だに、水草を植えることで水質がよくなるとか、生態系が再生するなどと信じている人が多数派のようですが。