理工系の場合、学位を目指す大部分の若者が、研究職に就くことを希望していると思います。その夢をかなえられるかどうかは、誰を指導教員に選ぶかでかなり決まってきます。ですので指導教員がどういう方なのか、本人に会うだけでなく、学生の評価や学会での評判など、できるだけ情報を集めて判断することが大切です。
理系の場合は、その方がIFのついた国際誌にどれくらい投稿しているか、どのような学会に入っているか、海外の研究者との交流があるかなども当然把握すべきです。
指導教員には、学位取得後もいろいろお願いすることがでてきます。私は学位を出したのは2名、引き受けたPDは1名だけですが、今まで何枚推薦書を書いてきたことか。指導教員とは結構長いおつきあいになることを、わきまえておきましょう。
(追伸)
かくいう私は、当時文科三類から進学できる理学部は地理だけだったのと、自然地理学に魅力を感じて地理に進学しました。やってることは生態学じゃないかと、修士への進学時に指導教員のS先生は、東北大のK先生や京大のK先生に引き受けてくれないかお願いしたのですが、「地理屋はいらない」と断られました。
仕方なくS先生が引き受けてくださったのですが、「君がやっていることは僕の専門じゃないから、専門の先生を見つけてきなさい。」と言われました。それで西條先生や工学部のN先生などが「あの人は賢い」と褒めていた海洋研のK先生(所属は理学部植物)が、実は地理をでてから植物に入り直したことを調べ上げ、直接お願いにあがって地理を兼担してもらい、博士から指導教員になっていただいたのでした。。。