高校生による水環境研究

今日は地元柏市の高校で科学部生物班に所属する学生さん達が顧問の先生と来て下さり、研究内容を発表していただきました。手賀沼で沈水植物を復活させるために実験を行う人工池を作り、水は手堀りで井戸を作って、ソーラーパネルで発電して供給(ちなみに井戸を掘る道具も自作)。水質を比色法で分析するには(高校の部活にとっては)高価な分光光度計が必要なので、2000円程度でリンやアンモニアを0.1mg/lオーダーで測れる分析機器を自作。
私が高校の生物部でやっていたのはコルヒチン処理によるお化けカボチャ作りで、「巨大な作物を簡単に作れるようになったら、アフリカなど飢餓に苦しむ国に貢献できるのではないか」という、今から思うと極めて非現実的な発想でした。顧問の先生のご指導の効果もあるとは思いますが、来訪に当たって私が陸水学雑誌などに出してきた学術論文を事前に読んで全員が質問をしてくるなど、学生さんの向学心も着実な成果につながっているのだと思います。
研究の進展が楽しみです。