服に興味が持てない理由?

滅多に着ないスーツですが、気に入って買ったものはタイトスカートばかり。自転車で駆け回るし、おおまたで歩くしで「それはだめですよ、タイトでそんなことしちゃ。」とリフォームショップの店員さん(なぜかいつも、母親と同世代のご婦人に当たってしまう)にたしなめられるのですが、ふわっとした服はなんかしっくりこないので仕方ない。
今日は近道して塀をまたぐなんてしないぞ、自転車は慎重に乗るぞと気をつけていたのですが、出したばかりの春物スーツのスカート、スリットが一気に5cmくらい裂けました。このスーツを買ったのが学部だったか修士だったか、就活に使うかもと思っていた頃なので、生地自身も破れやすくなっているのかもしれません。
最近は近くのトイレで仮縫いするのも慣れてそのまま2つ会議に出て、翌日リフォームショップに持って行ったら、また同じ店員さんでした。
「つまり私にとって、この裂けた部分までスリットが必要ということだと思うんですけど、何とかなりません?」「無理ですそれは。そもそもタイトで自転車に乗るのが。。。」とまた言われてしまいましたが、まじめに対策を考えてくださって、裾丈を少し縮めることで裾幅を広くし、2度も裂けたスリットには避けにくい補強を施すことになりました。彼女は2cm縮めることを提案したのですが、膝から上が太いのが丸見えになるのはいやだと私がごねて、実際に試着してピン止めしてみて、1.5cmに落ち着きました。
幼い頃、私の服は裁縫が得意だった母親がつくったものが多く、型紙を当てたり仮縫いの際に、「ここはもう少しこうやって!」とお願いしてました。はるか昔のそんな記憶がよぎりました。世界に1着だけの服。私の好みにピッタリに仕上がったときには、嬉しくて友達に自慢して回りました。娘は次々流行の服を買っては捨てるのに私は全然流行に興味が無くて、気に入ると母が若かった頃に来ていた60年前の服でも着ているのは、幼少時の体験のためかもしれません。