琵琶湖のヒシ

年1回、この時期に琵琶湖の某研究所で会議があって来るのですが、その研究所から見えるヒシの繁茂範囲が、来る度に増えている気がします。

他の委員の先生に尋ねたら、他の湖岸でも増えているとのこと。さらには別の委員が「そういえば先日○○君が、全国的に増えていると言っていた」と教えてくれました。
なぜヒシが増えているのか。
いろいろ原因があると思いますが、波あたりを弱めたり河口からの掃流力を落とすような改変によって、砂からシルト・粘土に底質が変化したのでと思います。もうひとつは、日本人がヒシの実を食べなくなったこと。ヒシは根茎で越冬しませんから、種子を人が食べることで、繁茂を抑えていたのではないでしょうか。