ヒシの壁

諏訪湖のヒシの上には、大型の鳥が乗っているのをよく見かけます。ヒシの一部は浮き袋状になっているので、浮力がかなりあるのだと思っていました。

本日、諏訪湖ヒシ帯を素潜りして、そうではないことに気づきました。ヒシの根はアサザと違って水中根が複雑にからまっていました。それでマットレスのスプリングのように、容易には沈まないようです(これらの根がからまって、溺れるんじゃないかと思いました)。

ヒシは泥場にしかないと思っていたら、礫湖岸にも生えていました。礫の隙間に入り込んだ実から芽を伸ばし、根が礫をつかむように絡まっていました。
ヒシが無いのは、波によって絶えず動くような、砂質の所だけでした。下の写真では、岸側は掘り込んで深くなっていて、ヒシに覆われていました。手前側のさざ波が立っているように見えるところは水深80cmくらいで砂質が広がり、様々な沈水植物が生えていました。

以上から、諏訪湖でヒシが増えたそもそもの原因は、湖岸改変だと思いました。