諏訪湖のヒシと底質

もうすぐ諏訪湖環境改善行動会議で、会議後は漁協さんともご相談する予定。このため年末からいろいろ調べていたところですが、この1週間は無意識脳の30%は、宍道湖ではなく諏訪湖に使われていたように思います。
新しい課題に取り組むときにはまず、関連情報をできる限り集めて、ざっと眺めます。それをみて考えた仮説や結果をPPTとかWordの文章などアウトプットにします。
その後しばらくほっておくと無意識脳がいろいろ考えてくれて、ジョギングとかでぼ〜っとしているときに、「あのデータがあのあたりにありそうだから、調べてPPTのあの部分と重ねたら」みたいなアイディアがふっとでてきます。だから論文より現場(より総合的に情報が得られる、しかも何も考えていなくても五感で情報が入る)と思うのかもしれませんね。
ということでPPTを寝かせて数日後、ふと「地質調査所が諏訪湖の底質を20年前くらいに調べてたハズ」と思いだし、それをいつか見た水環境学会のヒシの分布図を引っ張り出して重ねたら、下の赤丸部分の底質は1991年時点では砂だったことが分かりました。

現在の諏訪湖では砂っぽいところにアサザ、もう少し泥っぽくなるとヒシと住み分けていたと思います。この場所が今、どのような底質なのか。もし泥っぽかったら、ヒシが入る前に泥質化したのか、泥質化したからヒシが繁茂するようになったのか。
というようなまとめをPPTにした途端、次々と宍道湖に関するアイディアが湧いて、共同研究者にメールしてました。諏訪湖のことを意識して考えている間に、無意識脳が今度は宍道湖のことを考えてくれていたようです。