福島原発事故裁判、国の責任も指摘

福島第一原発事故について前橋地裁が、東電だけでなく国の責任も認める判決を下しました。当然のことだと思いますが、その「当然」がこれまで全く通らなかったことを思うと、感無量です。
この国の長期ビジョンを立て、国民の安心安全・幸福を守るのは、基本的には国だと思います。そう信じることができれば、北欧のように高い税金を取られても文句は出ないでしょう。しかし国はこれまでその責務を果たして来ず、その最たるものが原発事故だったと思います。日本のような地学的条件にある国で原発を推進せざるを得ないとしたら、たとえ1000年に一度の大津波であっても、せめて電源をその津波が到達しない位置に移動させるくらいは当然させねばならなかったはずです。
何てヒドイ国だ、との私の考えが言葉に出さずとも伝わるのか、息子も娘も一生日本に暮らすとは考えていないようです。私もそれがいいと、特に3.11以後は思っていました。
今日の判決以後の流れで、考えが変わることになればよいのですが。