子育ての次は親の介護、そして自身の行き場

家庭と仕事を両立させている女性が子育てを何とか乗り切ったと思ったら、次に待ち構えているのが親の介護でしょう。これがまた、保育サービスの不足にまさるとも劣らぬ状況になっています。
私の場合は親の要介護度は極めて小さく、日中はデイサービスに通ってもらっています。問題は、デイサービスは私立の保育園では可能だった延長保育みたいな延長ができないことです。このため、帰宅が遅くなるときには中継ぎにヘルパーさんをお願いしています。このヘルパーさんが圧倒的に不足していて、土日の夕方はまず無理、ましてや早朝から出なければならないときに朝にお願いするなど、全く不可能です。なのでどうしても朝に見ていてほしいときは家政婦など、介護保険外のサービスで手配することになります。
また、出張などでショートステイをお願いするにも、これまた施設が不足しています。今月は2日間、つくば近辺の施設全てがいっぱいでした。妹が首都圏に住んでいなかったら、途方に暮れていたところです。
親の介護がたとえ軽度でもかなり大変なので、要介護になる前に終末期まで安心して住める施設に早めに移ろうと思っていますが、その為には相当な貯蓄を用意する必要があります。先日もショートステイをお願いする施設の方と面談した際に、「こういうところでお仕事されていると、ご自身をどうするか、考えてしまわれるでしょうね。」と尋ねたら、「そうなんですよ。でも、これはという施設の料金を見て、諦めています。普通の給料じゃ絶対に無理ですよ、満足な施設で余生を送るだけ貯めるなんて。」と言われてました。
介護はいろいろ大変ですが、要介護になる前に何をしておくべきか学習できたのは、よかったと思います。安易な情報に惑わされず、現役の間に自分の希望に合った施設の相場を調べて、そこに何年入所することになるか(=何歳くらいまで生きるか)必要経費を計算し、定年までにそれだけの資産を貯えておくこと、です。

(追伸)
3月26日21時NHKスペシャル「私たちのこれから #認知症社会 〜誰もが安心して暮らすために〜」で、私が想像した通りの内容が紹介されていました。自身の将来を悲惨なものにしたくない方は、後でネットで概要だけでも見ておくとよいと思います。