ヨシに埋め立てられた池

産総研に隣接する洞峰公園には比較的大きな池があり、特に冬は鴨類が多く飛来します。
この池にいつのまにかヨシが定着し、年々面積を広げ、今では2割以上がヨシ原になっています。毎年枯れるヨシが堆積するために、ヨシ原は完全に陸地化しているだけでなく、水面になっているところもとても浅く、水深は20〜30cmくらいです。
管理者もとうとうヨシ対策に乗りだし、今年になって刈り取りが始まりました。

「ヨシには水質浄化効果がある」「魚の産卵場になる」などと言われて各地でヨシが植えられていますが、放っておくとこうなってしまうことを認識しておくべきでしょう。
実際、手賀沼では大堀川の流入口あたりがヨシ原でふさがれています(下の写真の矢印)。

それでも行政は他のところにヨシを植えることはしても、あきらかに通水阻害にもなっていると思われるヨシを撤去することはしません。植栽には「水質浄化効果がある」などの名目で予算がついても、管理には予算がつかないためかもしれません。あるいは植栽は土木部門が行いますが、土木部門は管理をする部門ではないからかもしれません。
皆様の水域では、ヨシが悪さをしていませんか?