確定申告できない高齢者は政府のカモ?

昨日は父の確定申告の計算をしていました。父は医療費控除が大きいので、確定申告をすると年金の源泉徴収から毎年10万円以上が戻って来ます。そもそも年金は、全部ではないにしても、現役時代に天引きされたものが戻ってくるわけですから、そこから源泉徴収されていること自体、変な話だと思います。
加えて、高齢になれば医療費は増加し、かつ収入は年金だけになりがちです。大部分の高齢者が、確定申告すれば父のように税金が戻ってくるはずです。
しかし高齢になると、確定申告は難しくなります。例えば父は帝国海軍では通信兵を務め、農芸化学で大学卒業後は化学系会社に勤務、危険物甲種も持つ理工系で、かつ経営にも関わっていたので税制にも詳しく、80歳までは確定申告も自分で計算していました。私の確定申告も父に教えてもらってやっていました。
そんな文理両道の父でも80歳過ぎから計算ミスや記載ミスが増え、私が代わって計算することになりました。80歳まで自分でやっていた父でさえできなくなるのですから、人生100年時代と言っても、多くの高齢者が確定申告できずに、払わないでもよい税金を払わされ続けることになりそうです。
「これって、ひどいと思わない?」と息子にLINEしたら、「複雑な税制、かつ基本的に取り過ぎていて、マイナンバー導入しても確定申告しなければ戻らないシステムがひどいのは確か。」との返事でした。
みなさまはどう思われますか?