今週は複数科目のオリエンテーションで、表題の内容を学生にチラっと話したら、今年もやっぱり「へ~!」という表情でした。
たとえば柏キャンパスの水道水は利根川から取水している上水場から来ていますが、利根川の水源は群馬県にある山で、群馬県の下水は利根川に排水されています。
下水処理場で、田んぼからの種々の農薬やその変成物、あらゆる産業排水、大気にある化学物質が雨に入った物(酸性雨をイメージすれば分かりやすい)全てを取り切れるわけではないですね。
さらには、日本の水道水は、何が入っているかわからない水を取水して塩素処理しているのですから、それによりどのような化学物質が新たにできているかも分からないわけです。
細菌は確かに死滅しているでしょうし、51の水質項目については基準値以下だとしても、それだけで本当に水道水は飲用水として安全と言えると思いますか?
このブログで「欧米では水道水は飲むものではない」「水道水がおいしいはずないでしょ」で紹介した内容の詳細を本郷の講義で、また何が入っているかの分析方法を柏の実習で取り上げる予定です。