俯瞰

足かけ6年展開した二度目の宍道湖プロジェクトの成果を一般向けにまとめた本が、2月中に出版されます。目下、Science論文関係で頂いた様々な依頼原稿や講演準備をしつつ、二校を進めています。タイトルは「豊かな内水面水産資源の復活のために ー宍道湖からの提言」です。表向きは6年間の成果ですが、この6年の研究を展開するまでの40代、50代の積み重ねがあってまとめることができた成果です。
20年前は、30代で展開した宍道湖プロジェクトの成果を国際誌1冊まるまる使った特集号にして出版するという、当時あまりなかったことをやってのけました。今でも、日本で出している国際誌以外では、こういった例は少ないのではないかと思います。

https://staff.aist.go.jp/m-yamamuro/en_Folder/publications_Files/special_issue.html

論文は毎年書いてますけど、それらを俯瞰するような成果を公表するインターバルが、どうやら20年のようです。20代、30代でやったことを40歳に、40代、50代でやったことを60歳にというパターンが続くのであれば、60代、70代の私は何に取り組み、それを80代でどうまとめるのでしょう。我がことながら全く予測がつかず、ワクワクしています。