日本では病院のクラスター化が進む?

私は感染症の専門家ではないので誤解している可能性大ですが、コロナウイルス感染対策として日本が検査に消極的なのは、失策だと思います。理由は、クラスター化を防ぐ、医療崩壊を防ぐと言っておきながら、その病院がクラスターする例が続出しているからです。
これは当然だと思います。
コロナウイルスは無症状病原体保持者からの感染例が報告されています。

https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/information/20200325v1.220200323.pdf
発熱や咳、肺炎などの症状の場合は、こういった状況ですから、帰国者接触者相談センターに電話するかもしれません。しかしそうでない症状、たとえば腹痛とか、子供の誤飲とか、持病での定期的な診察などで来院する患者は、自分が無症状病原体保持者かどうかは本人もわかりません。ですので、自分がコロナウイルスを人にうつしてしまうなど想像だにせず、病院に行くわけです。
病院は、特に寒い時期には換気で窓をあけるということもなく、待合室の密度はかなりなものになります。病気で来ているので、スーパーなどのように入室制限して外で待ってもらうわけにもいかないでしょう。
この状況で危惧されるのは、患者よりも病院に滞在する時間の長い医療従事者です。無症状病原体保持者からの感染は、医療従事者ほど確率が高くなると予想されます。人工呼吸器やマスクが足りても、医療従事者が次々感染しては、医療崩壊に至ります。
PCR検査では、来院時に検査してもすぐには結果がわかりません。ですので、韓国のようにドライブスルーなどで網羅的に検査するのは、医療機関を守るうえでは極めて有効に思われます。
それができないならせめて、精度はいまいちでもいいので、すぐに結果がわかる検査キットを、全国すべての総合病院に配布するべきだと思います。