つくばでは患者がこなくて医療崩壊?

馴染みにしているお寿司屋さんが、出前とテイクアウトに限定して営業を再開しました。女将さんに話を聞いたら、キャンセルが続いて気落ちして休みにしたけど、家にいてもよけいに鬱になるので、思い切って再開したそうです。
「お医者さんでさえ、お客さんが激減して大変って言ってたから、うちが大変なのは仕方ないです。」
その言葉通り、先日、五十肩の治療で総合病院の整形外科に行ったら、いつもは1時間以上待つのにガラガラでした。この連休中、「キャンプなど屋外ならいいというのは甘い、ケガしたらそれでなくても大変な医療従事者に迷惑がかかる。」とテレビでコメントしている方がいましたが、全国一律そうではなく、つくばでは患者減で崩壊するかもしれない個人医院もあるようです。
そのつくば市のコロナウイルス感染者数は、現在までで27名です。つくば市の人口は約24万人なので、人口当たり感染率は0.01%になります。これに対して東京都の感染者数は本日4106人、全員が東京都23区内(人口957万人)として計算すると感染率は0.04%と、つくば市の4倍「も」あると思ってしまいがちです。
しかし、コロナは密集・密閉・密接の「三密」によってクラスターが発生しやすいとされています。東京都区とつくば市とで人口密度を比べると、つくば市が1平方キロメートルあたり835人に対して、東京23区は1.5万人と、18倍も密集しています。
実は東京都では感染者はもっと多いのではと思うのと同時に、これほど状況が違うのに、全都道府県一律で緊急事態宣言を延長するのは、ちょっと違うような気がします。そもそも地方はもともと財政も苦しいことから、冒頭のお寿司屋さんのような個人経営者の支援はほとんどできない可能性があります。いち早く感染を封じ込んで、自分達の自治体だけでも早く経済活動を始め、学校も再開する、という考え方もあっていいように思います。