コロナで自粛・ステイホームになったおかげで、メリットもいくつか。
圧倒的にありがたいのが、会議。オンラインになったおかげで、大学にも、霞ヶ関にも、長野県庁にも行かないで済みます。大学は往復2時間、霞ヶ関は3時間、長野県庁だと7時間かかっていたので、本当に助かります。コロナが終息しても、会議だけは全てオンラインのままだったら、とてもありがたい。
次がオンライン診察。これまでは月一回、花粉症の舌下免疫療法のため、2駅先の医院まで通ってました。コロナのおかげで、先生に状況を電話して、薬は近くの薬局に採りに行くだけで済むようになりました。
3つめは論文執筆。自分もですけど、学生も、海外の研究者も巣ごもりで、書くしか仕事がなくなり、近年稀に見るペースで草稿が届きます。研究者ならいつも書いていて当たり前と思われるかもしれませんが、水のフィールド系だと、暖かい時期は野外調査が主体になるので、書くのはたいてい冬になります。それが今年は、この時期にみんな原稿書いてる。
かくいう私も論文だけでなく、一般向けの毎月の連載も「今年なら何とかできるかも。」と引き受けました。常にチャレンジ!とはよく言われますが、周りが変わらないで自分だけ新しいことを始めるのは凡人の私には難しく、チャレンジするにしても「これならできそう」とハードルが低いものを選びがちです。本当に一般向けに書くなんて難しいこと、こんなことでもなければやってなかったろうと思ってます。