霞ヶ浦産「湖フグ」のフライ

今日は霞ヶ浦1周巡検でした。天気に恵まれたおかげで、アサザ植栽地の現状、妙岐ノ鼻のヨシ原、霞ヶ浦水族館、崎浜カキ化石床など、お勧めスポットはほぼ全て紹介できました。
お食事は水族館近くにある「かすみキッチン」で。土曜日、かつ、霞ヶ浦のサイクリストの増加もあり、半時間くらい待たされました。行くなら平日がよいようです。
メニューは前回よりも増えていて、霞ヶ浦産水産物を使ったランチメニューは下記でした(価格はサラダ、ドリンクがついたセット代金)。

前回からあったメニュー
・川エビ(テナガエビのこと)とオニオンのピッツア 1380円
・生シラウオ丼 1170円

今回はじめて見たメニュー
・シラウオのピッツア 1380円
・釜揚げシラウオ丼 1170円
・わかさぎと蓮根フライ 1430円
・山野さんの湖フグフライ 1430円

このメニューを見てきになるのはやはり「湖フグ」ですよね。メニュー表には「霞ヶ浦の養殖のアメリカンナマズ 淡白な白身魚」と解説されてました。
アメリカナマズは特定外来種で、霞ヶ浦では夏の湖岸のどこかしらに打ち上がってるほど、たくさんいます(下の写真は霞ヶ浦水族館のアメリカナマズです)。

f:id:Limnology:20201121220325j:plain

オオクチバス同様、この魚ももともとは食用として導入されたのですから、おいしくないハズはありません。「外来魚との持続可能なつきあい方は、みんなで食べること」との持論を持っている私としては、食さないわけにはいかないと注文しました。

f:id:Limnology:20201121220412j:plain

これは淡水魚の中でも結構いける方だと思いました。フィリピンのミンダナオに調査に行ったとき、友人が「ご馳走するから」とナマズ料理専門店に連れて行ってくれたのですが、あそこで食べたナマズ並においしいと思いました(ちなみに、私が日本の淡水魚で一番おいしいと思っているのはライギョです。今年卒寿で養老山地近くで育った父親も「ライギョほどうまいものはない。」と言ってました)。

お支払いのときに「どうして湖フグというのですか?」と聞いたら、フグ刺しのように薄く切ったアメリカナマズの刺身の食感がフグそっくりだからとのこと。へぇと思って、ネットで「霞ヶ浦 アメリカナマズ 刺身」で検索したら下記記事がヒットしました。

湖にあんなにアメリカナマズがいるのになぜ養殖?と思ってましたが、やっぱり霞ヶ浦のアメリカナマズで、臭み取りのために取ってきたナマズを生け簀で養殖していたのでした。
特定外来種なので移動する際には現地で殺さなければいけないハズですが、特例なんでしょうね。
「霞ヶ浦 アメリカナマズ」で検索すると、簡単に釣れちゃうことがわかりますが、一般人が持ち帰って水槽で泥抜きするのは違法だと思いますので、絞めて持ち帰ってフライなどにして食べれるかどうかです。今度、釣り名人に道具などを教えてもらって、そのままでフライにするとどれくらい泥臭いか試してみようと思いました。もしおいしかったら、野菜・果物に続き、魚も霞ヶ浦の外来魚やテナガエビで自給を目指そうかな?