バルブは静かに開けましょう

一昨日は外来研究員をしている産総研で、毎年受講が義務づけられている高圧ガス保安教育講習を受けました。高圧ガス保安協会から講師が派遣され、配布される資料には掲載されていない動画の実例を、毎年楽しみにしています(自分が知らない事例を学べるという意味で)。
今回も「え?こんなことで事故?」と目から鱗の事例が紹介されました。
酸素ボンベの元バルブを急激に開けたことで炎が発生し火傷したという事故です。よくあることですが、酸素ボンベの元バルブがとても硬かったため、左手でボンベを押さえ、右手で渾身の力を込めたところ急激にバルブが開放、この時「断熱圧縮」によって炎がでるほど昇温したというものです。
分析系の研究者でしたら、一度や二度はボンベがすごく硬いという経験はあるはずで、「思いっきり力を込めてあける」はやってしまいがちです。こういうこともあると思って、開けすぎない工夫も同時にした方がよさそうです。