降雨翌日の採水に行ってきました。流入河川の清明川では、前回よりも鮒釣りの方が増えていました(川岸に車が3台停まっています)。
霞ヶ浦は風が強かったので白波が立っていましたが、消波堤があるので岸近くは穏やかです。霞ヶ浦は、波あたりが強いと流されてしまうアサザの保護と称して消波堤が造られて以降、湖岸のかなりの部分に消波堤が造られてしまいました。消波堤の岸側は波あたりが弱くなって泥がたまりやすくなります。霞ヶ浦で二枚貝が激減した原因のひとつは、消波堤だと思っています。
そもそも消波堤がないと育たないアサザが、昔は霞ヶ浦にたくさんあったから保全すべきと言い出した人は、思考経路が狂っています。その人達は護岸工事によって波あたりが強くなってアサザが減った主張していましたが、航空写真などで確認したところ、護岸工事の際に各所で造られた船溜まりやその近辺にアサザが増えたのであって、それ以前にはほとんどいませんでした(科学者が思い込みで発言してはいけませんよね)。
現役の保全生態学者にこのような狂った思考経路のエセ学者がまだ残っていて、それなりのポジションにいるのは、日本の水界生態系にとって最悪だと思います。