夢はジュゴン公園でした

日本にまだジュゴンがいるかもしれないとのニュースがありました。

私は2007年まで産総研職員だったのですが、その時に産総研で作成したホームページに「夢はジュゴン公園でした」との記事を書きました。

夢はジュゴン公園

この記事で紹介したプロジェクトでは、まずは無難に海草藻場やサンゴ礁の面積を算出する新手法として提案しました。ドローンが安価で買える今の若者には、気球を使うなんて理解しがたい状況でしょうね。
このプロジェクトは環境省の予算で行い、次はこの手法を用いて沖縄周辺の海域で実際に調べるという提案を出しました。ところが選考プレゼンで、評価側学術経験者の鷲谷いずみ氏から「環境というものは、その地域の住民が調べることなのです!こんな高価な機械ばかり使った研究は保全につながりません!!」とまくしたてられ、不採択となりました。
後にこの鷲谷いずみが、あのアサザ基金と組んで、国交省に消波堤を造らせ霞ヶ浦にアサザを植えさせた元生態学会長と知りました。
もともと私は地学が専門ですが、このこともあって日本の著名生態学者にろくな研究者はいないと思って、現在に至っています。私のScience論文以降の生態学会の対応をみても、日本生態学会がどういうスタンスなのかは明らかだと思います(欧米は別です。Mary Power元米国生態学会長なんかは、すごい生態学者だと思います)。