ゆったり流れる時間

今朝、キョロ(=ツノガエル)がいつも鎮座しているところから数cm離れたところに座ってました。日曜に餌をあげたところなので、もしや排泄して、臭いがしないところに移動したのかなと思ったら、その通りでした。いつもいる場所には長さ2cmくらいの糞が残ってました。

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取り除いてやると、数分で元の場所に戻ってました。今度移動するのは、恐らく排泄した尿からの臭いが濃くなる頃で、だいたい1週間は同じところで鎮座して微動だにしません。飛び跳ねるのは2週間に1回、私が鼻先に餌を近づけたときだけです。

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ツノガエルの寿命は14年くらいだそうで、当初はその14年間を直径20cmの空間に閉じ込めて過ごさせるのは気の毒と思って、暖かくなったら散歩に出してあげようかと思ったりしました。でもこの半年キョロを見ていると、ムダなことは一切せず、それでも餌の存在は絶対に見逃さないように常に目をあけて周囲を感じ取るのがカエルの生き方のようで、この狭い空間でもカエルらしい時間の過ごし方をしているのだろうと思うようになりました。人間もそうですけど、せかせか動き回るとか、いろんなところに行くとか自体は、生きがいそのものではないでしょうから。