生き残るための水圏環境学

今日のつくばは最高気温36℃でした。
専攻の修論発表会もあって朝から20時くらいまで家を空けねばならなかったので、室温が高くなる15時前に家政婦さんをお願いしていました。家政婦さんの日誌によると、クリ(12歳の柴犬)は今回も暑そうにしていなかったようです(7月16日記事参照)。ツノガエルのキョロは土に潜って凌いでいました。
明日はいよいよ、つくばに住んで初めての最高気温37℃の予報です。明日は客員研究員をしている産総研にまだ残している物品の整理を行う予定なので、適宜、暑さ対策できます(自宅から産総研まで、うまくすると車で5分)。8月にはもう少し凌ぎやすくなっていますように願います。
とは言え、ここ10年で6月から9月の気温と雨の降り方は年々猛暑・ゲリラ豪雨的になっていて、地球温暖化という、すぐには制御できない事態の渦中なのでしょう。大陸のような大規模な山火事が無いだけ、まだ恵まれているのかもしれません。
1週間前に最終講義を行った本郷の「水圏環境学」は、「分布が均等でない水が今どのような状態にあるから、これからどう利用していけばいいのかは、今後50年生きていくうえで重要な問題」を意識して講義してきました。私の担当は今年度で終わりですが、幸いなことに意図を汲んで下さった地球惑星の若手の先生が、来年度以降を引き継いで下さいます。
温暖化が進んでも、生きていく上で必要な酸素が減ることはないでしょう。激変して生存を危うくするのは水です。水は多すぎても少なすぎてもダメで、だからこそ制御が必要なのです。その制御に有する知見が、温暖化で時々刻々と変化する今、過去の栄誉にすがるタイプの研究者集団を頼っては自滅でしょう(たとえば日本の保全生態学とか)。自らが現場の情報から判断できる地域のみが安全に生き残れるのだと思います(ネオニコ使用についても同様)。