2022年もコロナは続く

新型コロナワクチンについて、2回接種で十分だが、デルタ株に対しては3回目の接種が必要との見解が示されました。

イスラエルは既に3回目の接種を始めていて、イギリスやドイツなども3回目接種を実施する意向を表明。ワクチンの抗体が2回接種後でも6カ月以降に減少し、予防効果が落ちるというデータも出てきているそうで、ワクチン争奪戦が再燃するかもと報道されています。

そんな中、5月までに2回の接種を済ませた日本人医療従事者が、その後に受けた抗体検査の結果から「十分な抗体がまだない」と判断し、自治体による地域接種で3度目を受けたと報道されていました。

これらの報道を総合すると、2度のワクチン接種で十分な抗体ができるとは限らない(なので3度目を接種した医療従事者のように、接種後に抗体検査を受けた方が安心)、また抗体ができたとしても半年で予防効果が落ち、デルタ株についてはワクチン接種による抗体は3度打たないと効果がないかもしれない、ということになります。「ワクチン接種が行き渡るまでの我慢」としている現在の政府の対応では、デルタ株の広がりは抑え切れない可能性が高そうです。
さらには5,6月で2度の接種を済ませた医療従事者は高齢者は、感染が広がりやすい冬になって抗体が切れるということになります。その頃までに全国民が2度の接種が終わっているかどうかも、今の状況では見通せませんから(実際、私はまだ1度目の予約さえ取れていません)、3度目なんて無理でしょう。
ワクチン接種については、日本は開発途上国と同様かそれ以下の状況が続いています(インドネシアの留学生さんは日本で打てなかったワクチン接種を、一時帰国したインドネシアで2度打って帰国する予定です)。ということは、世界の半分以上の国が日本と同様、3度目を打てない状況で半年後を迎え、そういった国でパンデミックは深刻な状態で続くと思われます。
北京オリンピックは無理でしょう。
せめて日本の飲食店を救うためにも、「2度接種後に抗体反応で十分な結果が出た方は飲食可能」など、飲食店を犠牲にしない制度を今から検討し、速やかに実施してほしいと思います。どう考えても政府はこれまで、効果的な制度は何も打ち出してきてません(まだ感染がどうなるかわからないうちにGo Toを再開したりとか)。ここで挽回しないと、自民党と官僚への信頼は失墜すると思います(だからと言って政権交代とかクーデターは起こりそうにないですけど)。