猛暑だった昨年、定点観察している公園ではヒガンバナの開花時期が前代未聞の状態でした。お彼岸頃に咲き実がならないタイプのヒガンバナと、開花時期が毎年変わり実がなるタイプの2種類が咲き、前者を「在来」、後者は近年輸入されたものなので「外来」と呼んでいます。昨年は7月末に外来が開花しました。このタイプは8月29日から開花の第2派が始まったのですが、年に2回開花ピークがあったのは昨年が初めてでした。またそれまでの最速は2017年の8月15日開花でした。
今年も梅雨明け後はかなりの暑さだったので開花は早いだろうと思っていたら、昨日、自宅の庭で一気に伸びていました。毎日見ているので、昨日1日で出てきたものです。
同じ「外来」が群落を作っている赤塚公園に行ったら、既に赤く色づいているものもありました。一昨日か3日前に出てきたようです。
ハタと、「もしかしたら猛暑後に涼しい日か雨が続くことで、『外来』が開花するのかな?」と思いつきました。梅雨明け後は猛暑が続きましたが、先週12日頃から暑さがやわらぎ、その後は雨続きで涼しい日が16日まで続きました。今も西日本で続く長雨を「まるで梅雨に戻ったような気圧配置」と解説されていますが、これが9月に起こっていたら、いわゆる秋雨です。在来は律儀にお彼岸頃に咲くので雨や気温に左右されにくい生物時計がありそうですが、外来は雨・気温のどちらか、もしくは双方がスイッチになっている可能性がありそうです。
科研費の申請書を仕上げて、卒業生の修論の投稿も済ませたら、過去の開花時期と雨・気温との関係を調べたいと思いました(いつになるやら。。。)。