今年も「ねんきん定期便」が届き、いつものように憂鬱になりました。
博士号をとってすぐに常勤研究職についた私で、65歳からの年金は220万円。高齢になって病院にお世話になる機会が増えることを考えると、絶対にやっていけない額です。
私は年金だけでは不足することを見越して資産運用してきましたけど、今の若手研究者は学位取得後10年くらい、時限付きの職にしかつけないようです。定職についていない所謂ポスドクの社会保険加入率は、わずか5割だそうです。
資料2-1 大学・公的研究機関等におけるポストドクター等の雇用状況調査:文部科学省
不安定な身分で貯蓄もできず、老後に受け取れる年金もわずかという状況なので、私はこれまで博士課程に進学するよう学生に勧めたことは、一度もありません。進学したいと相談に来る学生にも「考え直したら?」と言います。それなのに、これまで2名の学生が、せっかく企業に就職できたのに退職して、研究職を目指してしまいました。1名はそれなりに定職で研究できてるようですが、もう1名はポスドク状態が続いています。
やれやれ。。。です。