品性が疑われる農薬工業会

TBS「報道特集  ネオニコ系農薬 人への影響は?」に対して農薬工業会がホムペで見解を公開しています。これに対して出演者の星先生が、農薬工業会がいくつものデタラメをあたかも事実のように書いていると指摘しました。

神戸大学大学院農学研究科|応用動物学講座|動物形態機能学教室

(星先生のご指摘を直接PDFでダウンロードされたい方はこちら↓)

https://nobhoshi.com/common/pdf/20211121.pdf

農薬工業会は「マウスやラットを使った毒性試験では不安行動はみとめられていません。」と書いていますが、一般薬理試験(農薬抄録p.257〜261)に「主にクロチアニジンは中枢神経系及び消化器系に対して抑制的な影響を及ぼし,骨格筋に対しても軽度ではあるが抑制的な影響を及ぼすものと考えられた.」と書いてあると、星先生は指摘しています。つまり農薬工業会の指摘はデタラメであるということです。
他にもデタラメ記載があり星先生は、
「このような誤った内容を広くインターネット上で提示することは国民を欺くものであり,さらには,我々研究者の研究データをミスリードさせる,誹謗中傷にも値するもので看過できないものであり,貴会には強く抗議し,謝罪を求めます.」
とさえ書いています。
私の研究についての農薬工業会のコメントも、「この人達は英語を読めないのか?あるいは論文を読みもせずに誹謗中傷しているのか?」としか思えないひどい指摘でした(11月12日記事)。
こういう指摘を公開していると、農薬工業会の品性や専門性が疑われるのではないかと思います。