冬野菜のミニマム対策

冬はしばしば-5℃まで冷え込むつくばでは、一部の野菜は寒さ対策が必要です。またそれ以上に、無農薬栽培だと「あそこは虫が多い!」と学習してしまった鳥対策も必須になります。
残念ながら冬に全く何もしないでよいのは、パクチーとイタリアンパセリ、ネギくらいです。ただしネギは-5℃が続くと地上部が弱ってくるので、土寄せを多めにして白い茎の部分を増やすようにします。ダイコンも初秋に種まきしてしっかり大きくしたものは、何もしないでも大丈夫です。ニンジンも、冬が来るまでにある程度育てておけば寒さ対策不要です。カキ菜は通常は鳥対策不要ですが、いよいよ飢えてくるとつつかれます。下の写真は冬には収穫可能にまで育っていたダイコンとニンジンです。冷蔵庫にいれる代わりに、利用するまで放置してます。

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鳥除けが必要なのは豆苗、小松菜、芽キャベツ、ブロッコリーです。
保温対策は同時に鳥除けにもなっているので、以下の野菜は鳥が食べるかどうかは分かりません。
不織布程度の保温で済むのが小ネギと水菜です。
ビニールでの保温が必要なのが春菊、ホウレンソウ、サニーレタス、小カブです。ダイコンも晩秋にまいたものは保温が必要です。ニンジンは、私が下手くそなのかもしれませんが、晩秋以降の種蒔きでは保温しても発芽しません。

下の写真は11月中旬に種まきしたダイコンの保温対策です。100均でアーチや支柱を購入、上から100均の透明ゴミ袋をかぶせて四隅を洗濯ばさみで固定、裾は古くなって折れた支柱などで抑えています。

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春菊はビニールで保温しても、-5℃の冷え込みが続くとかなり弱ります。「趣味の園芸野菜の時間」では、ビニールで覆ったら天井を一部切り取って熱くなりすぎないようにすると教えていますが、つくばほど冷え込む所でそれをしたら、春菊以外も寒さでやられると思います。私は全体をビニールで包んでいますが、熱くなりすぎて不具合が出たことはありません。
NHKは全国放送なので、人口が密集している東京の都市部の気候にあった育て方を紹介しているのだと思います。自分の庭にあった方法を試行錯誤するのが、家庭菜園の醍醐味だと思います。うちの庭も2018年に寒波に襲われた時は、かなりダメージが出ました。

以後、観察に基づいて対応を考え、ホウレンソウも畝立てしないで密植するのがベストと判明、現在の対処にたどりつきました。今後も少しずつ改良されていくと思います。

(追伸)
ご近所にお住まいのハーブの先生によるとレモンバームとキャットニップはつくばで地植えすると冬季は枯れるそうですが、うちの庭では枯れていません。どちらも南向きの家で、南側の少し日陰になる所に植えています。なぜウチでは今のところまだ枯れないのか、興味津々です。もしそうだったらイヤだなぁと思うのが、ホームセンターで買ってきた苗なので、実はレモンバームでもキャットニップでもなかったから、です。