30年以内に動く断層帯に原発

今朝未明、大分などで震度5強の地震がありました。幸い、周辺の原発などに影響はなかったようです。

一方で日本には、30年以内に動く確率が高い断層帯に建っている原発があります。おそろしい話ですね。しかもその原発は県庁がある市(=県内で比較的人口が密集しているところ)にあるのです。どこだか分かりますか?
ヒントは下記です。今後30年以内に地震が発生する確率が3%以上ある「Sランク」の31活断層のひとつです。

さらなるヒント。その原発の所在地は「松江市鹿島町片句654−1」です。
そう、中国電力(株)島根原子力発電所です。そして断層の名前は「宍道(鹿島)断層」、モロ原発所在地の地名が入った断層ですね。
かつては2機が運転されてましたが、1号機は現在廃止措置中、2号機は平成24年から検査中で運転再開時期は未定だそうです。運転していないにしても、放射性物質が格納されているはずですから、心配ですよね。
日本ってどうして、危険と分かっている所に危険な物を造ってしまうのでしょうね。
長野県では、今後30年以内に動く可能性が8%以上もある活断層地帯に、トンネルを造る計画が進んでいます。地震で地層がずれても壊れないトンネルなんて造れるはずがないと散々指摘してきて、先日ようやく業者が、そんなトンネルの工法は現時点では存在しないと認めました。それでも「これから専門家とともに検討します。」と答えてました。
「どうやって安全性を担保するのですか。」と質問して持ち帰りになりましたが、次の会議でまた非科学的な発言を繰り返したら、どこのどの事業なのか、このブログでお伝えしようと思います。そんな危険なトンネルだと知らずに通行して、崩落に巻き込まれては大変ですから(事業者は事故が起こっても「予見できなかった」とか言って、責任は取らないと思います)。