インドネシアの修士の留学生さんに「ネオニコチノイドをテーマにしたら?」と勧めたら、「インドネシアのネオニコ濃度測りたい!」「そんな旅費、貧乏研究室なんで出せない。」「なら自分で旅費作る。」とか言ってインドネシアの助成金を取ってきて自力で出張して採水。その結果を早々に国際誌に投稿して、修論の原稿ははるか以前に初稿を私に送りつけ、ダメ出ししたら修論締切10日前の今日、日本語要旨もつけて2稿を送ってきました。
なんてよくできた学生さんなんでしょう!
そこ行くと私は、貧乏地理では水質分析できないとOBだった東大海洋研のK先生の研究室におしかけ、無理矢理、博士課程の指導教員になってもらって、研究室予算で宍道湖の窒素循環を調べました。そのくせ自分が正しいと思ったら絶対に譲らず、ことあるごとに指導教員と衝突。「この師弟は何だ?」とか、先生のサンプリング要員として同行したフィールド調査で、他の教員から言われたりしました。
K先生って指導教員としてはどうだか(学生の論文添削よりも自分の論文作成を優先するとか)と思ったこともありましたが、私は明らかにインドネシアの留学生さんほどよくできた学生ではなかったので、大いに反省しました。