フィールドワークにハプニングはつきもの、とは言え。。。

インドネシアからの留学生さんには入国時に沿岸水を持って来てもらってネオニコチノイド濃度を測ったところ、海水で希釈されているはずなのに、かなりの濃度が検出されました。これには彼女自身も危機感を感じたようで、水田から排水が流入する淡水河川水を採水に行きたいと言い出しました。
「私、貧乏で旅費出せないから。。。」と言ったら所属していた会社の競争的資金に応募して自力で旅費を工面し、「淡水の持ち込みは禁止されているから。」と言ったら、「インドネシアから持ち出すのには全く問題はない。日本の事情は私には分からないから先生が持ち込めるよう交渉してください。」と頑として譲らず、根負けしていろいろ調べたら許可申請できることが判明、7月中旬の出国に間に合うように申請して許可もいただきました。
そうしたところにインドネシアでコロナが拡大、行けるんだろうかと不安を抱えるなかで今夜18時に出発するはずだったのですが、「空港に着いたらフライトが行きも帰りもキャンセルになってた!」とLINE電話で連絡が来ました。「他の便を手配してもらってるけど、帰国は確実に輸入申請した日より遅くなります。大丈夫でしょうか?」
あわてて植物防疫所に電話して事情を説明したところ、大丈夫かどうかは担当者しかわからないので、来週、電話させますとのことでした。
そして先ほど学生さんから「別の航空会社見つかりました。あと20分で出発です。」とのLINEが入りました。彼女なら何があっても諦めないだろうとは思ってましたが、早く行けてよかった。
彼女には「インドネシアについてコロナで身の危険感じるようなら、無理してサンプリングに行ってはダメですよ。申請したサンプル数より少ない分には大丈夫だし、最悪、全くサンプルが無くったって、既に海水サンプルでネオニコ濃度出してるから大丈夫。インドネシア初の環境水データじゃない。」と伝えているのですが、きっと全サンプル採って帰ってくるのでしょうね。
なので輸入日変更を認めていただくのは、師匠としてmust事項です。。