国語力は理系研究者に必須

理系の研究者って白衣着て研究室で飲まず食わずで実験してたり、ホワイトボードに意味不明の式を書き殴っていたりなど、異次元の世界に閉じこもってるイメージありませんか。
実は日本語で専門外の人にも分かるような文章を書こうと悪戦苦闘したり、あの試薬は1年にこれくらいいるからこれくらいは予算申請しなきゃとエクセルで計算したりとか、地味な事務仕事にも結構な時間を費やしているのです。
私のような化学分析でデータを取ってくるタイプだと特に、予算獲得は研究継続の死活問題です。なので科研費は出せるだけ出しますし、他の助成も出せそうなものは出しまくります。
ここ数日は、8月中旬が学内締切の科研費基盤Aの申請書作りに没頭していました。明日は書面審査を通った民間助成でのプレゼンによる審査、それが終わったら9月上旬締切の別の民間助成の申請書作りです。幸いなことに本日、民間助成ひとつから採択通知があったので、これ以上大学の運営費の借金を増やさないで済むとホッとしているところです。
理系に進学した学生が時々「英語が苦手なので理系にした」と言うのですが、英語どころか、分かりやすい日本語を書かねば生き延びれない点では、日本で理系で研究者やっていく上で文系以上にシビアかもしれません。