女性は日本より海外で生きる方がはるかにマシ

今日のBBC国際ニュースで「日本はG7の中で唯一、同性カップルを完全に認めておらず明確な法的保護も与えていない。」と報道していました。「フランシスコ・ローマ教皇がカトリック教会で同性カップルを祝福することに前向きな姿勢を示した。」との報道と並んでました。これとかけたのでしょうか。

上記も重要な観点と思いますが、日本における男女格差は「G7の中で最も大きい」なんて生やさしいレベルではありません。
世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2023年6月に公表した「Global Gender Gap Report 2023 」で日本はジェンダーギャップ指数0.647で、146カ国中125位でした。

Global Gender Gap Report 2023 | 世界経済フォーラム

ジェンダーギャップ指数は0が完全不平等、1が完全平等を示します。うちの研究室には中国(107位)、インドネシア(87位)、ミャンマー(123位)からの留学生がいます。特にインドネシアの学生さんからは、東大に女性の教授がわずかしかいないのは驚愕なんだろうと思います。
インドネシアは人口の9割近くがイスラム教徒で、女性はヒジャブを着ています。イスラム教の国では女性は差別されているとの思い込みを持つ日本人は多いかもしれませんけど、ちょっと世界を旅すれば、日本という国がいかに陰湿に、かつ広範に、女性差別を行っているか分かります。
そんな現実に神経がマヒしてしまう以前の若い時期に、特に女性はヨーロッパで過ごしてみるのがよいと思います(結果、フランスにいる娘はおそらく、日本に戻ることはないでしょう)。
私は日本人である父の娘であったことはとてもありがたいとは思っていますが、もし生まれ変わりというものがあってまた女性になるのなら、こんな日本では絶対に生まれ変わりたくないです(日本よりも男女格差がある国に生まれ変わる可能性は、わずか14%)。

なんでこんな国に生まれてしまったのだろうと10代くらいから思って今に至り、生まれてしまったのは変えようが無いから、こんな国での状況を最大限生かすにはど~すればいいかを考え続けてきたように思います。