ミツバチはやはりネオニコで減っていた

ミツバチサミット2023で国際養蜂協会連合会長(APIMONIDIA)Jeff Pettis博士の講演を拝聴しました。
彼は10年前くらいにも日本に来て、筑波大の研究者と北海道の水田に行ったそうです。そこで散布された「農薬(Pesticide)」が周辺のクローバー群落などに飛散し、ミツバチが被害を受けた状況を視察したのでした。
質疑時に「『水田』の農薬ということは、欧米ではそういった被害はないのか?」と尋ねたところ、「農薬」はネオニコチノイドで「水溶性なので深刻な被害を及ぼす。」とのことでした。別の方の質問には、彼が住んでいるアメリカでもネオニコによるミツバチ被害が深刻だそうです。
蜂群崩壊症候群(CCD)の原因がネオニコとは限らないにしても、アメリカ在住の国際養蜂協会連合会長が「ネオニコはミツバチが減っている主な原因のひとつ」と明言し、また日本では水田でまかれたネオニコでミツバチ被害が生じていることを、国際養蜂協会連合会長自身が10年以上も前に把握していたのです。
農薬業界や霞ヶ関、農協などによって日本人は騙せても、世界には事実が伝わっているというなんでしょうね。