佐渡以外でのトキの野生復帰を目指して環境省は「トキの野生復帰を目指す里地」を公募し、2022年8月に石川県と島根県を選定しました。
トキと共生する里地づくり取組地域の選定結果について | 報道発表資料 | 環境省
石川県の対象地域は被災した能登地方なので、取り組みを進めるのは震災復興以降になるかもです。
島根県で選定されたのは出雲市です。トキの飼育経験はありますが、野生復帰の可能性は限りなくゼロに近いと思います。ネオニコチノイドに代表される浸透性殺虫剤によって、宍道湖では今もワカサギが漁獲できない状況が続いているからです。
地元紙も「条件付き合格と言える」「水稲の生産性を多少犠牲にしてでも減農薬の農法を推進したりするなど、私たちの忍耐や度量も求められる」と私と似た懸念を報じていました。
宍道湖でネオニコ使用以前のようにテナガエビ、ウナギ、ワカサギがとれるようになるまでは、出雲市がトキの野生復帰を目指すまでは時期尚早過ぎると思います。